いま、事務職系求人を見ると…そこには必ず

 パソコン操作(ワード、エクセル)

と、書かれていたりします。ご存知の通りこれは、マイクロソフト社のワープロソフトであるMS WORD(ワード)と、MS EXcel(エクセル)です。一部にはこの商品名が、一般名詞であるかのように使っている方もみうけられるほど。

今までの図書館員ならば、これに加えて自館の図書館システム/OPACの操作を加えれば、まぁ現場の業務にはほとんど支障はありません。

ただ、2010年に入り、電子書籍がメディアをにぎわし、高機能なケータイ電話からスマートな携帯電話へと移り、Amazon KindleやApple iPadといった新しいカタチの電子機器が登場するなかで、地域を支える情報拠点としての役割を担う図書館が、それらを《無視》することは…逆にとても不自然であると、利用者側からは見られてしまうのではないかと、思っています。

 パソコンで困ったら、インターネットで困ったら…とりあえずでもいいから図書館に行って聞いてみよう。近くのパソコンショップでは何かと物を交わされてしまうし、何やら小難しい専門用語か飛躍し過ぎた比喩で話されるので、かえってチンプンカンプン?

COde4Lib JAPAN 準備会では、そうした地域におけるデジタル系/ネット系リテラシーを身につけた職員が図書館の常駐し、地域の皆様には安心してICT関連の相談に行ける…図書館がそうした機能も持つために、どのような図書館人像を描けるのか、そのためのスキルを身につけるにはどうしたらよいのか、そんなことも考えていたりします。

 パソコン操作も、ワード、エクセルで満足しているつもりはありません、パワーポイントやデータベースソフトであるアクセスも使えるようになれば、説得力のある資料づくりもできるようになります。

 ネットに強くなることで、情報検索から情報発信に自信が持てる様になります。

 Code4Lib JAPAN(準備会)では、そんな人材育成も視野に入れていきたいと考えていたりするのです。